-
勉強に身が入らない…
-
勉強を何のためにしているのかわからない…
このような悩みをよく聞きます。
勉強を頑張っても、勉強の仕方が良くても「自分がどうなりたいのか」というイメージができていないと、なかなか身につきません。
ただ無駄な時間を過ごすことになってしまいます。今回は、勉強する目的、勉強の向き合い方について解説します。
- 勉強以前に大切なこと
- 勉強する目的を見つける
- 勉強との向き合い方
をお伝えします。
【勉強以前に大切なこと】勉強する目的をはっきりさせることが最優先
勉強の仕方は、調べるとたくさん出てきます。しかし、勉強以前に大切なことがあるのです。
それは、
勉強をどのように捉えているかです。
「ただやらないといけないもの」「ただやらされているもの」
このような考え方のままでは、勉強するよりも遊んでいた方が良いでしょう。
厳しい言い方かもしれませんが、嫌々勉強していてもたいした学びにはなりません。遊んでいる方が学びは多くなります。
勉強以前に大切なこと
小学生、中学生、高校生、大学生だけでなく、大人も含めて勉強する前に大切なことがあります。
それは、勉強する目的です。
目的がないと、勉強してもなかなか身につきません。
小学生であっても、小学生なりの目的が必要なのです。
「学ぶことが好き」「何となく興味があるから」「学校が楽しいから」
というのも目的になるでしょう。
目的によって、勉強に対する姿勢も変わり、身につく内容やスピードにも影響するでしょう。
何のために勉強するのか?
勉強する目的は、さまざまです。
「将来のために勉強する」「高校や大学、就職先の選択肢を増やすために勉強する」「ちゃんとした仕事をするために勉強する」「大人になった時、困らないようにするために勉強する」というものです。
聞いている本人が、この中にある目的とマッチすれば、勉強に対する姿勢は変わるでしょう。また、最初から勉強に興味がある人、勉強が好きな人は、勝手に伸びていきます。
しかし、このような話を聞いても勉強する目的に合わない場合がほとんどなのです。
勉強によって何が得られるのか?
では、勉強することで何が得られるのかを考えていきましょう。
一般的には、点数や成績が上がる、資格が取れる、進路先の選択幅が広がる、などです。
しかし、これらは結果にしかフォーカスしていません。
大切なのは、勉強する過程や達成感なのです。
勉強に頑張って取り組むことで、積み上げる力が付いたり、達成感を味わったりすることができます。
勉強によって学んだ経験は、大人になったときに必ず役に立つものとなるでしょう。
やりきった達成感や難しい問題が解けたときの喜びは、今後の人生にとって大切な感動体験になります。
勉強の過程において一つの成功体験を作ることができるのです。
成功体験によって、自信がついたり、自分との信頼関係が育まれたりするきっかけになるでしょう。
勉強することでどうなりたいのか?
大切なのは、勉強することによってどんな自分になりたいのかです。
この先どんな自分になりたいのかを考える時間が必要です。
勉強がなりたい自分につながる場合もありますし、なりたい自分と勉強がつながることもあります。
「幸せな人生を送る」が大きなゴールだった場合
→「どんな状態が幸せなのかをイメージする」
→「イメージした自分は何をしているのか」
→「それを達成するにはどんな進路を選択するのか」
→「進路先にはどれくらいの成績が必要なのか」
→「今、何を勉強するべきなのか」
というように、ゴールから逆算するとイメージがしやすくなります。年齢によってイメージの違いはあるでしょう。
また、自分が成長する度に、どうなりたいかという想いも変わっていきます。自分と真剣に向き合っているからこそ変化するのです。
こちらの記事も参考になると思います。
勉強する目的を見つける
「何のために勉強するのか?」という目的が大切です。
その目的を見つけるパターンが大きく分けて3つあります。
- 感動体験
- 成功体験
- 情熱が注げるもの
- 環境の変化
①感動体験
感動するとき、心が大きく動きます。
- 美術館に行って感動する
- 映画を観て感動する
- 好きなアーティストのライブに行って感動する
など、今まで生きていた中で、感動した体験を思い出しましょう。
そして、感動した理由を理解すると、自分のやりたいことや、なりたい自分につながることがあります。
このように、自分と向き合うきっかけになるでしょう。
感動体験は、生徒が進路を決めるきっかけや勉強のやる気になるきっかけになっています。
②成功体験
成功体験は宝物です。
勉強だけでなく、遊びやスポーツ、何かに取り組んだときに成功したという体験を大切にしましょう。
成功体験は、自分のやりたいことが明確になるきっかけになります。
また、自分への自信につながり、自分がどうなりたいのかを考える要素になるのです。
勉強に取り組む際、自分の成功体験を重ねることによって目標を立てやすくなるでしょう。
③情熱が注げるもの
情熱を注いできたもの、今現在、情熱を注いでいるものは、勉強の目的につながります。
私の生徒たちも部活動や趣味など、勉強以外の情熱から勉強する目的につながっていきました。
勉強以外のものを勉強に結びつけるのは、難しいと思うかもしれません。
しかし、情熱を注げるものが進路につながること、将来につながるということが理解できると、勉強に対する意識が変わるのです。
④環境の変化
引っ越し、席替え、塾に通うなど、環境を変えることで、まわりにいる人が変わります。
大切なのは、自分と真剣に向き合える環境を作ることです。
まわりにいる人が目的を持って勉強していたり、真剣に取り組んでいたりすると、その影響を受けます。
環境を変化させることによって、何のために勉強するのかに気づくことがあるのです。
勉強との向き合い方
最後に、勉強との向き合い方についてみていきます。
勉強する目的が見えてきたら、どのように勉強と向き合うのかが大切です。
学校の勉強は科目もたくさんありますし、学ぶ内容を全部好きなように選択することは難しいでしょう。
ですので、自分の興味があることから始めましょう。
興味関心が可能性を広げる
好きなものから勉強していくと、苦手なことを取り組む時間が少なくなります。しかし、好きなものが起点となって、苦手な科目に興味を持つことがあるのです。
苦手な科目や嫌いな科目にも必ず単元が分かれています。
「社会」には、歴史、地理、公民など色々な種類があります。
さらに、歴史一つにしても、時代や文化、思想、出来事、人物などさまざまな要素が入っています。
これらの要素の中から一番興味の湧くものを探しましょう。
歴史に出てくる「吉田松陰」に興味を持ったとします。
吉田松陰に興味があることで、その辺りの時代の流れや、関係が深い人物を調べるようになるでしょう。
このように、興味のある部分を探して、そこから取り組むことをオススメします。
興味関心は、集中力に深く関わってきますので、こちらの記事も参考になると思います。
勉強の中で体験を増やす
先ほどお伝えした、感動体験や成功体験を勉強の中で体験することが大切です。
「好きな教科で目標の点数がとれた」「苦手な単元が好きになった」「無関心だった勉強に部分的に関心が持てた」など何でも構いません。
その体験が自分の個性の発見につながります。
目的意識が強くなり、勉強に対する姿勢が変わるのです。
何でも調べてみる
現代は、インターネットも当たり前の時代になり、情報がすぐに手に入ります。ですので、色々な調べ方を試してみましょう。
勉強でわからない言葉が出てきたときに、辞書、学校や塾の先生に聞く、ウィキペディア、ブログ、動画など、
調べ方には困りません。
調べることによって、わからなかった言葉だけでなく、その他の知識も増えるので知識の幅が広がるのです。
わからないままにすることは、よくありません。
調べることノートを作ってみたり、すぐに調べることのできる環境を作ったりすることが大切です。
まだまだたくさん伝えたいことがあるのですが、今回はここで終わりにします。
勉強に対してのアプローチの仕方は、他にもたくさんありますので、今後も記事にしていきます。
また、今回のテーマは「何のために働くのか?」ということにもつながりますので、こちらの記事も合わせて読んでみてくださいね。
まず勉強する前に、自分が勉強することによってどうなりたいのか、というイメージが大切です。