- 自己主張、自己表現ができない子供や大人が増えています。それはなぜでしょうか?
- また、自己表現力を高める方法を教えてください。
このような質問にお答えします。
自己主張できない大きな原因は、自分への不信です。
自分に自信が持てるようになると、自己表現が増えて毎日が楽しくなります。まずは自分を知ることが大切です。
今までの生き方を振り返りながら、これからについて考えていきましょう。
- 自己主張できない原因とは?
- 自己表現力を高める方法
- 自分を知ることが一番の近道
をお伝えします。
【生き方】自己主張できない原因と自己表現する方法【自分を知る】
自己主張は、自分の考えや意見を他人に伝えることですが、日本人は苦手意識のある人が多いと言われています。
日本の協調性を大切にする文化が影響していたり、日本語の表現の多さによって、気持ちをストレートに伝えない風潮もあったりするでしょう。
自己主張の苦手意識により、自分の内側にある感情や意志を表に出すという「自己表現」が、難しいと感じている人が多いのです。
自己主張できない原因とは?
先ほどもお伝えしましたが、自己表現ができない一番の原因は「自分への不信」です。
では、なぜ自分への不信が生まれるのでしょうか。
不信が生まれるきっかけはさまざまです。その中でも、主に3つのことが影響しています。
- 家庭や学校教育によるもの
- 他人との比較による自己否定
- 失敗体験によるもの
それぞれについてみていきましょう。
①家庭や学校教育によるもの
私たちは社会の中で生きています。生まれた後、最初に「家族」という集団の中で生活が始まります。
次に幼児園、小中学校など、義務教育の中で生活していきます。
高校や大学に通う人も多いので、ほとんどの場合18〜22歳まで学校教育が深く関係しているでしょう。
大人になる前の大事な期間、家庭と学校教育によって考え方や行動の傾向がつくられていくのです。
家庭内や学校内で「〇〇しなさい」「〇〇してはダメ」というように、まわりから認められないような教育を受けると、自分への不信が高まります。
個性を伸ばす教育ではなく「まわりのみんなと同じようにさせる」という概念が、不信を生み出すきっかけになっているのです。
②他人との比較による自己否定
自我が芽生えてくるのと同時に、他人への意識が高まります。その頃から他人と自分を比較することが増えていくでしょう。
他人と比較したとき、
- 〇〇さんよりできているから自分は大丈夫
- 〇〇さんの方がすごいから自分はダメだ
というように自分を安心させたり、自分を否定したりして、成長を遅らせてしまうことがあります。
他人と比較する行為は、このどちらかの気持ちになることが多いでしょう。
自分を認められない状態になることもあれば、自己否定して過ごす習慣がつくられることもあります。
このような自己否定が自分への不信につながっているのです。
③失敗体験によるもの
私たちは人間なので、たくさんの失敗をします。
失敗からたくさんのことを学び、何かができるようになったり、成功体験につながったりします。
- 失敗することが悪い
- 失敗すると怒られる
- 失敗するのがこわい
という考え方になってしまうと、失敗体験によって自分を信じることができなくなるのです。
教育や環境の影響を受けて、このような状態になることがありますが、それだけでなく、自分の意志の強さや勇気によっても変わってくるでしょう。
自己表現力を高める方法
原因がわかっても、どうしたら改善できるのかわからない人もいるでしょう。
また「大人になってから自分を変えるなんてできないんじゃないか」と思っている人もいるかもしれません。
でも大丈夫です。
何歳からでも自己表現力を高めることができます。
時間はかかるかもしれませんが、意識するポイントはシンプルなので、少しずつできるようになるでしょう。
ポイントは3つです。
- 自分の気持ちを受け入れる
- 自分のことを知る
- 気持ちを行動に移す
①自分の気持ちを理解する
まずは、原因を含めて自分の気持ちを理解することから始めましょう。
- 自分のことが嫌い
- 本当は喋りたい
- 寂しい
- 断りたい
- 嬉しいけど顔に出すのが恥ずかしい
- まわりから認められたい
このように、自分の素直な気持ちを言葉にしてみましょう。
気持ちを表面化させると、今何を感じているのかが明確になります。
普段は無意識に思っていたり、自分の気持ちを見ないようにしていたりするかもしれません。
その状態から変化するには、気持ちの理解を繰り返すことが大切です。
一人でできることなので、自分の気持ちに意識を向けてみましょう。
②自分のことを知る
次にすることは、あらゆる自分を知ることです。
気持ちの理解が進むと、今まで感じられなかった自分を知ることができます。
- 本音
- 意志
- 好き嫌い
- 長所や短所
- 得意不得意
このように、個性を含めて自分の色々な面が見えてきます。
自分の発見は、手帳やスマホにメモをすると良いでしょう。
私も、今までに自分のことをたくさんメモしてきました。
認めたくない苦手なことから、少し恥ずかしくなる自分の長所まで、良い悪いに関係なく箇条書きで書いていきました。
文章にすると理解が深まります。そして、色んな自分を認めることができます。
ぜひやってみてください。
③気持ちを行動に移す
最後に大切なのは、行動することです。
だれかに言われたことを行動にするのではなく、自分の気持ちを行動に移します。ほんの小さな行動で大丈夫です。
相手に本音を伝えるのが難しい場合、一人の時に口に出してみます。
または、本音を紙に書きます。
このようにできることから行動にしてみましょう。
本音をできる限りの範囲で行動に移していくと、自分への不信が徐々になくなっていきます。
「いけるな」と思ったときに、勇気を出して大きな行動をとってみるのも良いでしょう。
自分を知ることが一番の近道
行動は、自分に大きな変化を与えます。しかし、いきなり行動しようとしても動けない人もいます。
ですので、まずは自分の気持ちを知ることから始めて、少しずつ進んでいきましょう。
どんなことも自分を知る良い機会になります。
嫌いなことを知ると、好きなことが深まります。
また、本当は〇〇がやりたかったんだ、と本音に気づくこともあります。
このようにして、本音を隠さないようにするのが大切です。
隠さないようにするというのは、相手ではなく「自分に隠さない」という意味です。
「自分には素直な気持ちを見せる」ということが、自己表現につながる第一歩になるでしょう。
自己表現はあなた本来のエネルギー
自己表現をすると、心地よくなります。
「眠たいな」と思ったときに、体に抵抗せず眠ると心地よくなります。
「のどが渇いたな」と思ったとき、今飲みたいものを味わうと心地よくなります。
このような小さなことも自己表現になるのです。
体で感じたり、気持ちを十分に味わったりすると、自己表現の楽しさが感じられるでしょう。
この状態があなた本来の姿です。自己表現はだれのものでもありません。あなたの姿そのものです。
あなた本来のエネルギーは、自己表現する瞬間に感じられます。
自分のエネルギーを感じる生き方が人生を楽しくさせる
「自己表現 = 自分のエネルギーの循環」です。
自己表現の瞬間に味わえる「自分の心地よさ」をたくさん味わっていきましょう。
味わえば味わうほど、毎日が楽しくなります。この繰り返しが、あなたらしい人生を創っていきます。
「自分のエネルギー = 本心」です。
- 本当は〇〇が好きだな
- 本当は〇〇がやりたいな
- 本当は〇〇のようにしたいな
このような本心に気づくと、自分のエネルギーを感じることができます。
そして行動に移すと、自分のエネルギーが循環し、楽しい自己表現につながっていくでしょう。
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私が今まで交流してきた子供たちや相談者の方を通して、自己主張できない原因と解決方法について深掘りしていきます。