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子供が言うことを聞かない…
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どう叱っていいのかわからない…
そんな悩みを持っている人がたくさんいます。
言うことを聞かないのは、伝え方の問題です。そして、伝える側の感情や行動に原因があります。
また、叱ると怒るの違いも解説します。
自分の意思や想いを伝えるには、伝える側の姿を見直す必要があるのです。
- 自分の幼少期を振り返る
- 叱ると怒るの違い
- 子供に伝わる伝え方
をお伝えします。
【叱ると怒るの違い】子供が言うことを聞かないのは伝え方の問題【教育】
本題に入る前に、まずは自分の幼少期を振り返りましょう。
教育には、自分が子供の頃に親とどのようなコミュニケーションをとっていたかが、大きく影響します。そして、自分と親との関係性が自分と子供との関係性に反映されている場合が多いのです。
自分の幼少期を振り返る
あなたが子供の頃、親とどのように接していましたか?
ゆっくりと冷静になって思い出してみましょう。
自分と親との関係性
自分と親との関係性によって、あなたの教育に対するベースができています。
「親からしてもらったこと」
「親からされたこと」
そして、
「自分が親に何を思って接していたか」が重要です。
これらを振り返ってみてください。
教育に対する考え方が作られた原因になってはいないでしょうか?
その考え方が原因となって、子供との関係性ができている場合があります。
また、今現在の自分と親との関係をみてみましょう。
その関係性に問題はないでしょうか?
もし、問題がある場合、それを解決することによって、自分と子供との関係が改善される可能性があります。
自分と子供との関係性
自分と親との関係性を振り返ることで、今の悩みの原因がわかることがあります。
自分と子供との関係性が鏡となって、親との問題点を教えてくれることがあるのです。
もしそうだった場合は、子供との関係を見直すのではなく、自分の親との関係を見直しましょう。
問題が解決されたとき、子供との関係もよくなっているでしょう。
親は子供を心配している
親は、子供の心配をします。年齢に関係なく心配している人もたくさんいるでしょう。また、代々親子関係がそうであればあるほど、心配する習慣が受け継がれているでしょう。
しかし、心配は子供の不安なエネルギーや疑いのエネルギーを増幅させます。
人は、常にエネルギーを出しています。
エネルギーは感情だったり、雰囲気だったり、行動だったりと自分から出ているものです。そのエネルギーによって、子供だけでなく家族やまわりにいる人にも影響が出るのです。
心配のエネルギーではなく、安心のエネルギーや信じるエネルギー、愛のエネルギーに変えることが大切です。
心配のエネルギーを愛のエネルギーに変えると、子供との関係が嘘のように改善するでしょう。
子供へ送る愛のエネルギー
愛のエネルギーには色々な表現があります。
イメージしやすいように、愛のエネルギーを言い換えてみました。
- 相手(自分も含めて)を信じること
- 命があって生きていること
- 感謝すること
- 愛おしいこと
- 受け入れること
- 見守ること
です。
子供に対して、これらの言葉が伝わるようにイメージの中で言ってみてください。
子供を抱きしめたくなったり、涙が出そうになったり、「ありがとう」と自然に言葉が出るような、そんな感覚になったでしょうか?
そのような感情が出てきたら、あなたは愛のエネルギーを感じていることになります。
また、
先ほどの言葉を自分自身にもかけてみてください。自分自身を抱きしめてみてください。自分への愛を受け入れてみてください。
自分への愛は、必ず子供への愛につながります。
叱ると怒るの違い
「叱る」ことと「怒る」ことの違いについて解説していきます。
言葉の意味や感覚の違いに気づくことで、子供との向き合い方が変わるでしょう。
「叱る」「怒る」とは?
言葉を調べてみると、このように書かれています。
- 叱る
(目下の者に対して)相手のよくない言動をとがめて、強い態度で責める。 - 怒る
腹を立てる。興奮して気を慌て立てる。
なんとなくわかるような気がしますが、明確な違いについてイメージしにくい場合もあるでしょう。
叱る・怒る側の姿をイメージするとわかりやすくなります。
- 「叱る」は、冷静に相手に伝える、諭す。
- 「怒る」は、感情を相手にぶつける。
感情はエネルギー
叱ることも怒ることも伝える側に感情が込められています。
感情はエネルギーでした。感情のエネルギーに注目して、違いをみていきましょう。
叱るときは、相手の目線に合わせます。
そして、冷静になって伝えたり、諭したりします。
このときのエネルギーは、気づきを与えるように相手を包み込むでしょう。
怒るときは、自分の目線しかありません。
そして感情的になり、口調も自分でコントロールすることが難しい状況になります。
このときのエネルギーは、相手に自分の主張をぶつけ、いっきに放出するでしょう。
このように、エネルギーでみることによって、さらに違いがわかります。そして、エネルギーの違いによって、子供への伝わり方が変わるのです。
「叱る」「怒る」エネルギーの影響
次に、子供に対するエネルギーの影響をみていきます。
叱ったときのエネルギーは、相手に伝わりやすく、気づきを与えることができます。
ですので、叱る側の思いが相手に届くのです。
怒ったときのエネルギーは、相手に反発の気持ちが生まれます。
相手には怒っていることは伝わっていても気づきを与えることは難しいでしょう。
このように、伝える側の出すエネルギーによって、相手に伝わるエネルギーが変わります。
また、子供は伝える側が叱っているのか怒っているのかを敏感に感じ取っています。言葉だけでなく、エネルギーを感じ取っているのです。
怒りの感情が悪いわけではない
私たちは人間なので、だれにでも感情的になることはあります。
しかし、感情を抑えると余計に気持ちが高ぶりますし、ストレスにもなるでしょう。感情を我慢することは体によくありません。
感情を相手にぶつけるのではなく、感情を自分の中で感じ取り、味わうことが大切です。
感情はエネルギーなので常に流れています。自分の感情をしっかりと受け取り、味わうことでエネルギーが抑えられることなく流れるのです。
怒りの感情を感じたら、まずは自分が怒っていることを受け入れ、その感覚を体全体で味わいましょう。
すると、徐々に感情のエネルギーが穏やかになっていきます。
どうしても感情を出したいときは、以下のような方法が良いでしょう。
①ひとりのときに感情を出す
ノートにあふれてくる感情を文字にして書いたり、クッションを叩いたり、声を出したりするのも良いでしょう。
②趣味で発散する
カラオケに行ったり、映画を観に行ったりなど、好きなことに没頭して発散しましょう。
③仕事や今までやりたかった事に挑戦する
エネルギーは変化させることができます。
怒りのエネルギーを自分の勇気に変えて、仕事や新しい挑戦にぶつけることもできるのです。
子供に伝わる伝え方
子供には、自分の姿やエネルギーが伝わります。
もちろん言葉も大切ですが、それ以前に親の姿や行動が大切なのです。
どんな行動(姿)を子供に見せているか
叱るときだけではなく、それまでの自分の行動が子供にどのように映っているかが重要です。
当たり前のことかもしれませんが、
学校の先生が時間を守らず、授業中もダルそうにしていた場合、子供たちに何かを伝えようとしても、絶対に伝わらないでしょう。
ですので、普段の姿が子供にどう伝わっているかのを考えてみましょう。
あえて頑張っている姿や真剣な姿を子供に見せることも大事です。
あからさまに見せるのは良くないかもしれませんが、バランスが大切になるでしょう。
言葉よりも普段の姿で伝えていると、子供の態度は変わっていきます。
では最後に、子供に伝わる伝え方についてお伝えします。ポイントは4つです。
- 自分の感情を確認する
- 愛のエネルギーを込める
- 伝えたいことの理由をはっきりさせる
- 目線を合わせて愛のエネルギーを伝える
①自分の感情を確認する
まずは、子供に何か伝えたいときの自分の感情を確認しましょう。
- 怒りのエネルギーなのか、
冷静なエネルギーなのか - 主張をぶつけるエネルギーなのか、
言葉で諭すエネルギーなのか
この辺りを確認すると良いでしょう。
感情的になっている場合は、自分の感情を味わうことを優先しましょう。
②愛のエネルギーを込める
愛のエネルギーがこもっているのかを意識しましょう。
「子供へ送る愛のエネルギー」でお伝えしたように、
信じること、命があって生きていること、感謝すること、愛おしいこと、受け入れること、見守ること、です。
これらが伝えたい気持ちの中に込められているかが大切です。
③伝えたいことの理由をはっきりさせる
自分の想いを伝えることはとても大切です。ですので、主張だけではなく、理由が説明できるかが大切になるでしょう。
理論的にうまく説明できなくても大丈夫です。
「理由があること」「自分の気持ちがどのようなものなのか」を意識しましょう。
文章にすると、伝えたいことが整理されるので、手紙を書くのもオススメです。
④目線を合わせて愛のエネルギーを伝える
子供の目線に合わせて伝えましょう。
「叱る」をイメージしすぎると、上からの目線が強くなり、主張だけで終わってしまいます。
高さを合わせることによって、より愛のエネルギーが伝わります。
愛のエネルギーを込めて、想いを伝えましょう。
子供はあなたの気持ちに気づいてくれます。伝え終わったら、最後に抱きしめましょう。
叱ったり、言葉で伝えるよりも抱きしめることだけで、すべて伝わるかもしれません。
「叱ること」と「怒ること」は根本的な違いがあります。