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どんな教育方法が良いのか知りたい
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自分の子供に合う教育がしたい
このような相談をよく受けます。
子育ての基本は、自分の後ろ姿を子供に見せることだと考えています。子供のまわりにいる人たちが、どのような姿を見せるかで成長度合いが変わるでしょう。
「背中を見て学ぶ」という言葉を深掘りしながら考えていきましょう。
- 子供が大人から学ぶこと
- 背中を見せて育てる教育とは?
- 子供にとって最高の教育とは?
をお伝えします。
【背中を見て育つ】自分の後ろ姿を見せて子供を育てる【子供の教育】
あなたが子供の頃、だれのどんな姿を見て学びましたか?
学ぶという意識がイメージできない場合、だれの影響を受けて育ちましたか?
一度思い出してみましょう。
私の場合、
家族はもちろんそうですが、学校の先生を模範にして学んでいた記憶があります。
子供が大人から学ぶこと
子供の吸収力は、大人の何倍もあるといわれています。
大人ほど知識がないため、インプットする能力が高いのです。逆にアウトプットする能力は低くなります。
また、教育は3才で決まるとか、小学生の内に決まるというようなことも耳にします。
私はその情報を参考にはしますが、鵜呑みにすることはありません。
なぜなら、人は決めることで、いつでも変わることができるからです。
そして、気づいた瞬間が本人にとってベストなタイミングだからです。
「〇才を過ぎているから手遅れだ」という考えは持たない方が良いでしょう。大人も同じように変わることができます。
子供が学ぶ瞬間はいつなのか?
家庭環境にもよると思いますが、子供の視点になると、学校や塾・習い事では、学ぶ意識が高まり、家やプライベートでは、学ぶという意識は低くなるのかもしれません。
しかし、子供の習慣や学びの場は、あらゆる場所すべてです。
特に興味のあることや夢中になれることになると、ものすごいスピードで覚えます。
また、印象に残るような大きな出来事があると、より深く記憶し、学ぶきっかけが増えるでしょう。
私がみている生徒も、有名なアーティストのライヴや旅行で体験したことをきっかけに夢を持つ子供が多いです。
このように、学ぶ瞬間はそれぞれですが、傾向は似てくるでしょう。
子供の学ぶ力を伸ばすには?
子供の学ぶ力は、
- 興味のあること
- 夢中になれること
- 体験 (感動体験など)
によって育まれます。
まわりがどんなに「やりなさい」と言っても、興味のないことから学ぼうという姿勢はなかなか生まれません。
大人も同じだと思います。
全く興味のない資格を取りなさいと上司から言われても、やる気は起きないですし「嫌だな」と感じるでしょう。
このように、学ぶ力は子供が進んでやりたいと思うことから育まれていきます。そして、やりたいことに取り組めば取り組むほど、勝手に学んで上達するでしょう。
子供が大人から学んでいること
子供はまわりの大人の姿を見て真似したくなります。
「興味が湧くこと」や「やりたいと思うこと」も、だれかの真似から始まることが多いのです。
大人の食べ物に興味を持ったり、家族が使っている言葉を真似したりするでしょう。
このように、まわりの人の真似をして学んでいきます。
社会において「何が良くて何が悪いのか」という基準も、まわりを見て覚えていくでしょう。
背中を見せて育てる教育とは?
「親の背を見て子は育つ」ということわざをよく聞くと思います。
「子供は親のやっていることを見て、それが当たり前のことだと思い、自分の常識にしてしまうこと」
です。
普段目にすることが子供にとって当たり前のことだと認識され、良いも悪いも習慣になります。
子供はまわりを見て学んでいるので、まわりにいる人たちの姿が大切です。
どんな姿を子供に見せ、どんな言葉を使うかで教育の方向性が変わってしまうでしょう。
日常生活の姿
日常生活は、大人も子供もリラックスしている状態が多く、自然な言葉や行動が出やすくなります。
リラックスしているときほど、潜在意識に入りやすく、習慣になりやすくなります。
英語を喋りたいなら英会話に通うのではなく、海外に行って生活するのが一番はやいと言われます。
このように、日常生活の環境やまわりの習慣によって、子供の習慣も身に付いていくでしょう。
仕事の姿
仕事内容によって状況は異なりますが、仕事の姿を知ってもらうことは重要です。なぜなら、子供が親の仕事に憧れを持つ場合が多いからです。
逆に、仕事やお金の知識が全くない子供もたくさんいます。
私はよく子供たちにこんな質問をします。
「1ヶ月の間、お金がどれだけあったら生きていけると思いますか?」
ほとんどの子供が答えられません。答えが出ても「3万円」「5千円」という答えが返ってきます。
私自身、小学生から高校生にかけて、お金の知識や仕事に対する知識を勉強した記憶がほとんどありませんでした。
お金や仕事に対して教育する場があまりないからだと思います。
- 年金をどれだけ納めないといけないのか
- 自分が入る保険とはどういうものなのか
など、大人になってから気づくことがたくさんありました。
このような子供たちがたくさんいます。
ですので、まわりの大人の仕事の姿を、子供たちに知ってもらうことは大切だと考えています。
気づきと学びの共有
後ろ姿を見せていく中で、子供とのコミュニケーションも大切です。
- どんな気づきがあったのか
- どんなことを学んだのか
を共有してみましょう。
共有することで、さらに興味関心が深まったり、夢中になるきっかけが生まれたりします。また、大人も子供から学ぶことがたくさんあるります。
共有する時間をきっちり決めないといけないわけではなく、ふとした会話の中で共有するくらいがちょうど良いと思います。
楽しさの中に学びがたくさんあるので、大人も子供も共に、楽しく成長し合える関係が大切です。
子供にとって最高の教育とは?
自分の子供に対してだけでなく、他人の子供に対しても同じことがいえます。そして、子育ては、親や家族だけがするものではなく、まわりの人たちでするものだと考えます。
なぜなら、あらゆる関わりの中で、大人が子供に影響を与えているからです。
電車に乗っているとき、まわりに子供がいたりします。
家族で外食しているとき、自分の子供だけでなく、他人の子供もいるでしょう。
直接交流がなくても、子供はまわりの人を見て育つので、どんな子供に対しても自分自身が教育の対象になるのです。
自分の人生に集中すること
子供に与える最高の教育は、自分自身の人生を良くすることです。
自分の人生を輝かせているだけで、まわりの子供たちは成長します。なぜなら、輝いている人の生き方に子供たちは憧れるからです。
自分の人生に不満を持って生きている場合と、自分の人生に誇りを持って生きている場合とでは、子供に与えるものが大きく変わります。
直接何かを与えることも、後ろ姿を見せることも本質的に変わってしまうでしょう。
子供のために生きるのではなく、自分の人生を輝かせるために生きる方が、子供たちに与える影響がより良いものになるのです。
夢中になれるもの
夢中になれるものによって、子供がどんどん学んでいくのと同じように、大人も夢中になれるものを通して生きていくことが大切です。
夢中になることは、子供も大人も共通して大切なことです。
どんな人も夢中になれるものを通して学びが増え、自分の人生を輝かせる要因となるのです。
子供にとっての最高の教育は、自分の人生を輝かせて生きること
その姿を自分の子供だけでなく、まわりの子供たちが見て真似をします。
子供たちも、自分の人生を輝かせて生きることに集中するようになるでしょう。
私たち一人ひとりが自分の人生を楽しく生きることで、たくさんの子供たちはすくすくと育ちます。
この教育が広がることによって、より平和な世界になっていくと信じています。
令和になった2019年5月1日に、今回のブログが書けて幸せです。私自身ももっと輝いて、ありのままの自分を表現できるように歩んでいきます。
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