- 損得勘定で動いてしまう
- 効率良くやっているのに結果が出ない
どう考えて行動したらいいでしょうか?
このような質問にお答えします。
損得勘定で動く癖が強くなると、自分のやりたいことがわからなくなってしまいます。
損得勘定ではなく、自分の素直な気持ちを軸に行動することで、エネルギーが循環して結果につながるのです。
損得勘定とエネルギーのしくみについてみていきましょう。
- 損得勘定の利己的な思考になる原因
- 損得勘定ではなくエネルギーを基準にして動く方法
- 自分の生き方は本音が教えてくれる
をお伝えします。
【本音を知る】損得勘定ではなくエネルギーで動く方法【本質】
いつから損得勘定で考えるようになったのかを思い出してみましょう。
私は小学4年生くらいのときです。その頃からお小遣いをもらったり、自分の物が増えたりしていきました。
そして、効率良く考える場面が増えていき、だんだん損得勘定の思考が強くなっていきました。
「自分のもの」が増えることによって、失う恐れが生まれ、損得勘定を強くさせる思考も増えていきます。
- 純粋に〇〇がやりたい
- 〇〇が好き
- 〇〇が嫌だ
という素直な気持ちを、一旦受け入れる意識が大切です。
損得勘定の利己的な思考になる原因
「損得勘定で動く」とは、自分にとって得だと感じれば行動し、自分にとって損だと感じれば行動しないことです。
損得勘定がすべて悪いわけではありません。
- 判断力
- 先見力
- 分析力 など
さまざまな能力を高めることができます。
しかし、損得勘定の思考だけに頼ると、本心で行動することができなくなる可能性があるのです。
さらに、利己的な思考で行動すると、自分の本音や気持ちが分からなくなります。思いやりに欠ける行動になったり、他人に迷惑をかけたりすることもあります。
損得勘定の利己的な思考になる原因についてみていきます。
- 自分に余裕がない
- 効率だけを重視すること
- 失うことの恐れ
自分に余裕がない
自分に余裕がないと、自分を守ろうという考えが生まれます。
それによって、損なのか得なのかで判断する傾向が強くなるのです。
自分に余裕がないときは、損得勘定で判断する自分を否定するのではなく、認めてみましょう。
そして、自分を満たすことに集中しましょう。
自分を満たすとは、
- 体を労う
- 好きなことをする
- おいしいものを味わって食べる など
自分の素直な気持ちに答えたり、体を大切にしたりすることです。
自分を満たしていくと、少しずつ自分に余裕が生まれ、損得勘定だけで行動することが減るでしょう。
効率だけを重視すること
「時間を短縮すること、無駄を省くこと、我慢を続けて予定を組む」など、効率を重視しすぎると、損得勘定の利己的な思考になりやすくなります。
すると、効率が良くなるどころか悪くなり、結果にも結びつきにくくなるでしょう。
大切なのは「今、何にエネルギーが注げるか」です。
効率を求めて生きることが私たち人間の本質ではありません。自分らしい個性を発揮して生きることが本質です。
さらにエネルギーを注ぐために、時間の短縮や無駄を省くことを考えます。
そこで初めて効率の良さが発揮されるのです。
エネルギーが循環する中で効率が良くなっていくでしょう。
失うことの恐れ
「自分のもの」が増えると、失うことの恐れを感じることが多くなります。また、手放すのが困難になることもあります。
失うことがこわいと感じることで、損得勘定の傾向が強くなるのです。
大人になるにつれて、自分の場所や物が増え「それらがないと不安になる」という環境を作りがちです。
しかし、不安や恐れのエネルギーがあるところには、豊かなエネルギーは循環しません。
逆に損得勘定の思考によって不安が大きくなります。
目に見える物質に重きを置くのではなく、自分の内側にある心や思いやりに目を向けることが大切です。
このような原因を理解した上で、行動の基準を見直していきましょう。
損得勘定ではなくエネルギーを基準にして動く方法
損得勘定を軸にするのではなく、自分のエネルギーを軸にすることが大切です。
- 素直な気持ち
- 本音
- 本心
- エネルギーを注げること
これらを基準にして行動すると、損得勘定で動くよりも結果が出ます。
どんなに効率が良い行動だったとしても、そこにエネルギーを注ぐことができなければ、結果は出ません。
仕事でも遊びでもどんなことでも同じです。自分のエネルギーが循環しているからこそ、損得勘定の良さ(メリット)が発揮できるのです。
エネルギーを基準にして動くにあたって、大切なポイントがあります。
- 自分の本音を理解する
- 損得勘定を感じても抵抗しない
- 気持ちを優先して行動してみる
それぞれみていきましょう。
①自分の本音を理解する
まずは、自分の本音に気づくことです。思考だけに頼ると、本音が見えなくなります。
そうなる前に、
- 自分はどんな気持ちなのだろう?
- 本心はどうなのだろう?
というように自分に問いかけてみましょう。すると、本音が少しずつあらわれてきます。
本音に気づくことができたら、その気持ちを大切にしましょう。
無視したり否定したりするのではなく、受け入れることが大切です。
受け入れられると、本当の意味で本音の理解になります。
②損得勘定を感じても抵抗しない
「また損得勘定が出たな」「損得勘定で動きたくない」と強く否定すると、行動に移すエネルギーがなくなってしまいます。
損得勘定の思考に抵抗するのではなく、どんな思考も認めましょう。
思考は認められると、自然と流れていきます。
思考に抵抗しようとすればするほど自分に絡みつき、頭から離れなくなるのです。
③気持ちを優先して行動してみる
考えすぎると、自分の気持ちがわからなくなることがあります。
「大好きなステーキ屋さんに行きたい」という気持ちになったとします。
その気持ちにすぐ答えず考え始めると、
- 「食べ過ぎて太るのがこわいな」
- 「ちょっと高いしやめようかな」
- 「我慢して違うものにしようかな」
- 「本当はステーキが食べたかったのかな」
というように思考が溢れてきます。
すると、行動が遅くなったり、気持ちがわからなくなったりします。
最初に出てきた気持ちを大切にしましょう。その気持ちの中に自分のエネルギーが込められています。
できる範囲で構いません。気持ちを大切にして、思考で溢れる前に行動に移してみましょう。
行動した後のスッキリ感や結果を検証してみましょう。
きっと損得勘定で動いたときよりも気分が良く、結果もついてきます。
自分の生き方は本音が教えてくれる
物に溢れ、幸せもたくさんあり過ぎて、何が本当の幸せなのかわからない世の中になっています。
本当の幸せは、すでに満たされていることにあります。
そして、自分の人生を自分の足で歩いていくことが、本当の幸せにつながる「あなたの道」です。
損得勘定の思考に陥りやすい時代かもしれませんが、そんな時代に生きているからこそ本当の幸せに気づけるチャンスなのだと感じます。
本音のエネルギーが自分の幸せにつながる
本音は、ポジティブなこともネガティブなことも含めて、あなたを表現する一つのエネルギーです。
本音を感じ、本音で動くことで、自分の道が明らかになります。
本音を見ないようにしたり、本音を隠して動いたりすると、「自分を生きている」という感覚は薄れるでしょう。
自分で自分を満たすことができないと、本当の幸せは感じられません。
本音で生きるからこそ自分の生き方が築かれ、本当の幸せに気づいていくのです。
損得勘定で動く前に、自分の本音に触れてみましょう。
効率良くやろうとする前に、何にエネルギーを注げるのか感じてみましょう。
自分と向き合うことで、生き方も自分らしい行動も見えてきます。
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