短所はあなたの宝物です。
視点を少し変えるだけで「短所」は「長所」になります。
短所を大切な個性として捉え「短所をどう活かすか」と考えている人は少ないでしょう。
短所は長所になります。逆にいうと、長所は短所にもなります。長所も短所も全部含めて自分の個性です。
短所も長所も含めた個性は、人生を楽しく充実させるために欠かせない大切な要素なのです。
前回は、本当にやりたいことが見つかる内観ワークをご紹介しました。今回も個性を最大限活かすための大切なワークをお伝えします。
当記事では
・長所と短所とは?
・短所を変換して自分の長所を知る
※ワーク付き
・長所と短所を活かして個性を伸ばす方法
をお伝えします。
本質的な長所、短所とは何か?
まず、長所・短所とは何かをみていきましょう。自分の個性を意識しながら長所と短所を感じてみてください。
辞書によると、
長所とは、性質や性能などで、優れているところ。
短所は、劣っているところ。欠点。また特に、人の性質などのよくない面。
とされています。
この考え方を鵜呑みにしないようにしましょう。
なぜなら「良い・悪い」や「優れている・劣っている」という考え方は、他人と比較したり、自己否定によって自信を無くしたりすることがあるからです。
面接においての長所と短所
学校の面接や就職活動の中で、自分の長所と短所を聞かれることがあります。
あなたの長所と短所を教えてください。
例えば、
「私の長所は集中力があることです。学校の授業だけでなく、家庭学習も意識して勉強に取り組んできました。これからも勉強や部活動に活かし、目標である〇〇になりたいと考えています。」
「短所は、頑固なところです。こうあるべきだという考え方になりがちです。ですので、まわりの人の意見をしっかりと聞き、柔軟な考え方ができるように努力しています。」
というように短所を補い、今努力していることを言ってアピールする場面が多くみられます。
また、仕事でも自分の短所を把握し、それをどう改善して行動するのか求められます。
受験や就職活動は、自分と向き合う機会となる貴重な体験です。上の例のような表現は間違いではありませんが、個性の本質を理解していないと、本来の自分を見失う可能性があります。
なぜなら、
「学校に合格したい」「会社に入りたい」という思いが先行して、本音ではない自分を作ってしまうことがあるからです。
この記事では個性の本質的な部分についてお伝えします。
自分の長所と短所を見つめよう
1人きりで自分と向き合うことが大切です。まわりに人がいると、集中できない場合があります。
まわりに人がいる中で長所と短所を考えるのも良いですが、なるべく1人のときに、どのような長所と短所があるのか考えてみましょう。
例えば、「真面目」という長所に対して
まわりに人がいる中で考えた場合「自分は他人よりも真面目に取り組むことができる」と考えるでしょう。すると、まわりを意識した長所になります。
自分1人で考えた場合「自分のやりたいことや自分の本音に対して真面目に取り組むことができる」というように考えるでしょう。すると、自分を意識した長所になります。
まわりを意識するかしないかで「真面目」という言葉の本質が変わる可能性があります。
1つの長所や短所に対して、どんな意味が込められているのかをよく分析しましょう。
短所を変換して自分の長所を知る
本質的な長所と短所を書き出すワークをご紹介します。その前に、短所の変換文についてお伝えします。
長所と短所は表裏一体
長所の対義語は短所になります。長所も短所も表裏一体なのです。
例えば、1枚の白紙の紙があるとします。両面の手触りも同じとします。
「表を向けて紙を置いてください」と言われたとき、どちらが表なのかわかりません。
しかし、片面に文字が書いてあったとしたら、その面が表だとわかります。
表も裏も置き方によって見え方は違いますが、1枚の紙であることには変わりありません。
このように、どちらか一方が決まることで、もう一方が決まります。
長所が表だとしたら、裏には短所が隠れています。逆に短所があれば、裏には長所が存在していると言えるでしょう。
短所の変換文
短所に対して「どのようにしたら長所に変換できるのか」を例を参考にみていきましょう。
短所「頑固でわがまま」を変換すると
「芯がブレない、筋が通っている」という長所になります。
短所「集中力が続かない」を変換すると
「興味関心の幅が広い」という長所になります。
このように、短所から長所を見つけることができます。
また、1つの短所から複数の長所が見つけられるでしょう。ぜひ楽しんでやってみてください。
長所と短所を知るワーク
ワークについて解説します。手順とポイントをまとめました。
– 長所と短所を知るワーク –
①ノートを準備する
ノートでなくてもメモ帳や手帳でも良いでしょう。ですが、1つひとつの長所や短所を分析するので、文字がある程度書ける大きさのものを選びましょう。
また、ページをまたぐと全体が俯瞰しにくくなるので1枚の大きな紙もオススメです。
②長所と短所の欄を縦に割る
例えば、左半分を長所、右半分を短所といったように真ん中に線を引いて分割しましょう。
長所や短所がどちら側にきても大丈夫です。
③長所と短所を書き出す
長所や短所を箇条書きで書き出してみましょう。
1つ書いたら詰めずに、1行か2行ほどのスペースを空けて下へ下へと書き出していきます。
④短所(長所)の変換文を作る
先ほどの例を参考に、短所にどんな長所が隠れているのかを考えて書き出してみましょう。
また、長所の変換文もやってみましょう。色などをつけて見やすくすると次の⑤がやりやすくなります。
⑤全体を俯瞰する
書き終わったら、少し距離を離して全体を見てみましょう。すると、色々な発見があります。
今まで気づかなかった長所が見えてくるかもしれません。長所だと思っていたことが、意外な短所になっていたかもしれません。
⑥全体からわかる個性を書き出す
最後に、自分についてわかったことや気づいたことをメモしましょう。
良いと思うことも悪いと思うことも含めて、思いついたことを全部書いておきましょう。
このワークをすると、自分を客観的に観ることができます。
また、家族や仲の良い友人に自分の長所や短所を聞いてみるのも良いでしょう。新たな個性の発見につながると思います。
長所と短所を活かして個性を伸ばす方法
最近では、短所を柔軟に捉えて長所にできないかと考える企業が、少しずつ増えています。
人の個性を見直し、個性が本当に大切になる時代になってきたのです。
長所と短所を個性として認識する
自分の個性の発見はありましたか?
「長所も短所も自分の個性だ」という認識になると人生が楽しく生きやすくなるでしょう。
「長所と短所を活かして個性を伸ばす方法」には、4つの手順があります。
①特に好きな長所を見つける
②長所を活かしたリストを作る
③リストに書いたものを組み合わせる
④行動して個性を深める
です。順にみていきましょう。
– 長所と短所を活かして個性を伸ばす方法 –
①特に好きな長所を見つける
ワークによってわかった長所(短所の変換も含める)を眺めて、特に好きな長所を見つけましょう。1つだけでなく、いくつかあると良いでしょう。
②長所を活かしたリストを作る
次に、好きな長所を活かして何ができるのかを考えます。
例えば、「字がキレイ」という長所を活かして何ができるのかを考えます。「硬筆、何かを記録する、手書きの作品」という感じです。
次に、「独創性がある」という長所を活かして何ができるかを考えます。「デザイン、アイデア出し、発想の転換」が見つかったとします。
③リストに書いたものを組み合わせる
リストアップできたら、出てきたものを組み合わせます。
先ほどの例でいくと、「手書きの作品」と「デザイン」を組み合わせてみます。すると「文字のデザイン、ロゴのデザイン、ポップのデザイン」というように明確なものが出てきます。
組み合わせによって何ができるのかを書き出してみましょう。
④行動して個性を深める
③で組み合わせたものを実際に行動(実践)してみましょう。行動すると必ず発見があります。
発見をもとに、次にやりたいことやワクワクすることが出てくるでしょう。そしてまた行動します。
この繰り返しによって自分の個性が深まっていきます。
この方法は、本当にやりたいことが見つかるワークと似ています。違う視点から自分を内観することができるので、ぜひ合わせてやってみてください。
楽しめば楽しむほど個性は伸びます。
自分の長所や得意なこと、好きなことから始めてみましょう。
あなたの個性が輝き、人生がより楽しくなることを願っています。
次は、一人ひとりが持っている無意識のフィルターについて解説します。フィルターを自分らしいものに書き換えることで、あなたの個性はさらにクリアに輝きます。
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