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子供の個性を引き出す褒め方はありますか?
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子供の才能や長所をたくさん見つけたいです。
このような質問にお答えします。
教育には、褒めて伸ばすという言葉がありますが、褒め方の方向性を間違えないようにしなければいけません。
子供の個性を根本的に引き出すための褒め方について解説していきます。
- 個性の本質を知る
- 個性が引き出される褒め方
- 命に火を灯す教育が世界を変える
をお伝えします。
【子供の褒め方】子供の内側にある個性を引き出す【命に火を灯す教育】
子供をとにかく褒めることで個性が引き出されるわけではありません。子供をとにかくしつけることも同じです。
私は、学校の先生や周りの大人から、兄弟で比較されたり、同級生と比較されたり、模範すべき社会人と比較されたりしました。
人と比べることで、自分に自信がついた部分もありましたが、比較の中で思い悩むこともたくさんありました。
まずは、個性の本質についてみていきましょう。
個性の本質を知る
本質的な個性を引き出す褒め方がわかると、子供の本来持っている才能や能力が現れます。そして、本人が自覚することで、その子らしい個性を自分で磨くことができます。
表面的な個性ではなく、内側にある個性を見極めることで本質が感じられるでしょう。
個性の本質とは何か?
個性の本質とは、その子の表現すべてのことです。
- 良い悪い
- 得意苦手
- 好き嫌い
など、全部含まれます。
表現すべてといわれると、何が個性なのかわからなくなるかもしれません。
しかし重要なのは、その子を世間一般の秤で判断しないことです。あらゆる視点から個性を捉えることで、本質がわかってきます。
- 「友達ができなくて、いつも一人ぼっちでいる」
- 「泣いてばかりいる」
という子がいたとします。視点を変えると次のようになります。
- 「自分のペースで何かに取り組む集中力がある」
- 「繊細な感覚を持っていて、周りのエネルギーに敏感」
さらに、この2つの特徴を組み合わせると、
「一人で感覚を磨くようなことに才能が隠れている」と予想することができるでしょう。
その個性を磨いていくことで、芸術家、ピアニスト、〇〇職人など、さまざまな可能性につながるでしょう。
このように、個性は一長一短なところがあったり、組み合わせることによって素晴らしい発見があったりします。
部分的に見るのではなく、全体を通して見ることで、その子の素晴らしさがどんどん出てくるのです。
その子にしかない個性が必ずある
個性は十人十色です。全く同じ個性を持った人はいません。
ピアニストのAさんとBさんがいたとします。
この二人が同じ曲を演奏したとしても、全く同じ曲には聴こえないでしょう。
それぞれの得意な音が違っていたり、エネルギーの込め方や曲全体の雰囲気が違っていたりするでしょう。
Aさんの演奏に感動する人もいれば、Bさんの演奏に涙する人もいると思います。
このように、同じ物事だったとしても、個性の違いによって細かな表現が変わるのです。
子供も同じです。その子の本質を追究することで、その子にしかない個性が引き出されていきます。
個性の発揮が幸せな人生の鍵になる
地球に住んでいるすべての人が、個性を発揮して生きるようになったとき、最高の調和とこれまでにない平和な世界になると信じています。
なぜなら、一人ひとりの個性が違い、それぞれで活躍できるからです。
本当の幸せは、自分らしく生きることで感じられます。自分らしく生きるとは、まさに個性を発揮した生き方です。
自分を自分らしく表現することで、この上ない幸せを感じることができるでしょう。そして、その幸せが周りを幸せにし、人に感動を与えることができるでしょう。
個性が引き出される褒め方
個性の本質がわかると、褒め方も変わると思います。褒め方一つ工夫することで、子供の反応や行動も変わってくるでしょう。
褒め方のポイントは3つです。
- 比較ではなく、そのものを褒める
- 本人に気づかせる伝え方
- 考える力を育む言葉選び
①比較ではなく、そのものを褒める
だれかと比較して褒めることはやめましょう。
だれかと比較すると比較対象が必ず他人になります。
すると、他人と比べて「自分はできない」と自己否定することがあります。
また、他人と比べて「自分はできているからこれくらいでいいや」と自分の可能性を制限することにもなりかねません。
比較対象は自分自身にすることが良いでしょう。過去の自分と比べて成長を感じられることが重要です。
また、できた結果だけ褒めることにも注意しましょう。
できないことがダメでできたことが良いという考え方になると、できないことから学ぶという意識が薄れます。
表現そのものを褒めたり、行動の過程を褒めたりしましょう。
字が書けるようになったとき、書けるようになったことに対して褒めるのも大切ですが「どの字のどんなところが良いのか」「字を書く姿や書き方」を褒めましょう。
結果ではなく過程や表現に注目することが大切です。
②本人に気づかせる伝え方
個性を引き出すとき、本人が自分の個性に気づくことが大切です。
自分の特徴や得意な部分、キラリと輝くポイントを見つけて本人に伝えましょう。
- 「この家の色使いが〇〇(名前)らしいね!」
- 「私はここが好きだよ、特にベランダがすごいと思ったよ」
- 「こんな家に住んでみたいなぁ」
というように、
素直に感じた気持ちを伝えることがポイントです。
また、
- 「どんなところにこだわったのか」
- 「作っているときに何を意識したのか」
- 「本人のお気に入りは何か」
を聞いてみましょう。本人が喋ることで、気づきが起きやすくなります。
③考える力を育む言葉選び
子供の考える力を伸ばすと、自立につながります。
自分で考えて行動したり、判断したりする習慣を身につけることが大切です。
遊び一つにしても、より楽しく遊ぶにはどうしたらいいか、考えさせる言葉をかけてみましょう。
「これってどうやって遊ぶの?」と聞かれたとします。
すぐに答えを教えるのではなく、
「どうやって遊んだら面白いと思う?」というように、子供が自分で考えるための言葉を掛けます。
すると、子供の感性の中で答えを考えて出します。
遊び方が説明書通りでなくても、考え出したことに対して褒めてあげましょう。おもちゃの遊び方は無限です。
本人が楽しく遊ぶことで個性は伸びていきます。まずは、子供自身が考えて答えを出すように言葉をかけましょう。そして、考えたことに対して褒めましょう。
命に火を灯す教育が世界を変える
子供に才能や能力を身につけさせるのが教育ではありません。また、子供に何かを教えたり、諭したりすることが教育ではありません。
個性を本人に気づかせて、内側にある想いに火を灯すことが教育だと感じています。
共に成長したり、個性を輝かせたりすることが教育だと思います。
命に火を灯すとは、情熱が溢れ出るようにするという意味です。
情熱が生きるエネルギーを生み出す
大人も同じですが、子供が持っている情熱をいか行動に移せるかが重要です。
夢中になれるものが見つかることで、行動が活発になり、個性がどんどん発揮されます。情熱によって生きるエネルギーが生み出されるのです。
子供の情熱が燃えるきっかけを与え、個性が発揮しやすい環境を作ることが、今の日本にとって必要です。
ですので、まずは地域からできることを始めるのが重要だと感じています。
だれもが活躍できる社会へ
現在の社会は、過去の教育の結果です。
これからは、個性の違いを理解し、それぞれが特化した能力を発揮できる教育が大切です。
そのためには、これまでの教育を見直し、個性にフォーカスした教育に変えていく必要があるでしょう。
私は、世界や国に頼るのではなく、一人ひとりが意識を変え、どんどん広げていくことが大切だと感じています。
命に火を灯す教育の連鎖が日本を変え、世界を変えていくと信じています。
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子供の個性を可能性に変える教育は、これからの日本を支える子供たちにとって、とても大切なことだと考えています。
子供の命に火を灯すことができれば、個性を最大限に発揮する人に成長するでしょう。