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勉強の仕方がわからない…
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1日どれくらい勉強したら良いのかわからない…
このような質問をよく受けます。
勉強の仕方や自分に合った勉強法がわからず、無駄な時間を過ごしてしまう人のために、時間についての考え方をお話しします。
- ゴールを決めて勉強する
- 勉強時間の落とし穴
- 正しい勉強法とは?
をお伝えします。
勉強法の前に「自分が勉強することによって、どうなりたいのか」というイメージが大切です。
ただ勉強していても、勉強の仕方が良くてもイメージができていないとなかなか身につきません。
こちらも参考にしてみてください↓↓
「自分がどうなりたいのか」を決めた中で、勉強に取り組みましょう。
【正しい勉強法】時間を決めて勉強するのは間違っている【勉強の仕方】
勉強との向き合い方がわかったら、いよいよ実際に勉強することに集中します。
当たり前のことですが、勉強しないと身につきません。そして、効率よく楽しく勉強することが理想です。
しかし、誤った勉強の仕方によって、もっと伸びるはずの成績が伸びなかったり、頑張っても点数に結びつかなかったりする場合があるのです。
勉強の捉え方を見直して、自分に合った勉強法を確立していきましょう。
ゴールを決めて勉強する
ゴールを決めずに勉強する人が意外と多いのです。
私が携わっている万吉教室(学習塾)では、ゴールがたくさんあります。
全部ではありませんが、ご紹介します。
一番遠いゴールからみていきます。
- 「個性を発揮して自分らしく生きる人」
一番大きなゴール
→「就職活動や仕事をする上で大切なこと」
大人として自立するゴール
→「高校や大学、専門学校で自立した姿」
生徒が自立するゴール
→「高校受験」
本当に行きたい高校に合格するゴール
→「明確な目標を達成する」
点数や成績に対するゴール
→「行きたい高校を決める」
意思決定するゴール
→ …
というように、段階を踏んでステップアップできるようにゴールを設定しています。
ゴールのないマラソンがあったとしたら、どこまで走っていいのかわかりません。走る以前にスタートしないかもしれません。
このように、各ゴールを決めることで、取り組む内容が明確になります。自分がどこに向かうのかをイメージして勉強することができるのです。
目標のない勉強は身につかない
目標がないと勉強が曖昧になってしまいます。
試験のない勉強だったとしても
「これくらいの知識を身につけよう」とか
「ここまでは理解しよう」というように、自分の中に目標があると思います。
勉強する目的を持っているからこそ、目標が大切になります。
目標を決めることで取り組みやすくなり「自分がどうなりたいか」のイメージに近づくでしょう。
勉強の目標設定について
めちゃくちゃ頑張らないと達成できない目標設定は、体力切れを起こします。また、途中であきらめてしまうことになるかもしれません。
無理して達成する目標ではなく、
「ちょっと頑張ったら達成できる」という目標にするのが良いでしょう。
他人が決めた目標にしないことです。
他人が決めた目標には、自分の責任が生まれません。達成できなくても大丈夫という考えが生まれます。
自分自身で目標を決め、目標達成を増やすことが大切です。
勉強で体験できる大切なこと
自分で設定した目標を達成することで、成功体験や感動体験が増えてきます。
体験が多くなればなるほど、自信になり、自己肯定感が高まるでしょう。
「自分はできる」「自分で決めたことが形になった」と感じることで、自己管理能力もついていきます。そして、自立した姿へ成長していくのです。
勉強時間の落とし穴
学校でよく聞くのが、「○時間勉強しなさい」「学年プラス○時間勉強しましょう」というものです。
確かに勉強する時間は大切なのですが、勉強時間に比例して学力が上がるのは、一部の人だけです。
一部の人とは「元々勉強に興味がある人」、
「どうなりたいかが決まっていて、勉強法が確立されている人」です。
勉強時間を増やすことよりも大切なことがあります。それは、
限られた時間で何ができるようになったか
です。
勉強時間は決めない
「とりあえず○時間やる」というような勉強時間は、決めない方が良いです。
時間だけを決めてしまうと、机に向かっている時間が身になっていると勘違いしてしまいます。
「勉強した気になるだけ」の場合が多いのです。
そうではなく、
「○時間の内に〇〇をできるようにする」
という決め方をしましょう。
そして「勉強を開始する時間を決めること」は大切です。
自分に合った勉強習慣を知る
勉強開始時間を決めるように、勉強する時間を確保することは大切です。
人それぞれ生活リズムが違います。ですので、自分に合ったリズムの中で、勉強時間を作ると良いでしょう。
まずは、今の生活習慣を振り返ってみましょう。
その中で、勉強する時間がどれくらい確保できるのかを知ることです。
どれくらい勉強時間が作れるのかを、1週間過ごす中で確認することをオススメします。
1週間過ごしてみて、確保できる時間を認識しましょう。
自分の習慣を改めて知ることが大切です。
今日、何ができるようになったのか
もう一度お伝えしますが、ここが最重要ポイントです。
勉強時間ではなく、
「今日何ができるようになったのか」を意識しましょう。
今の日本の勉強にはテストがつきものです。テストには、さまざまな問題が出てきます。
問題を解くために勉強しているともいえるでしょう。
ですので、限られた時間でどんな問題が解けるようになったのかが大切なのです。
1日の中で「できるようになったこと」「解けるようになったこと」を実感しましょう。
その毎日の積み重ねによって学力は確実についていきます。
正しい勉強法とは?
「勉強習慣」や「今日、何ができるようになったのか」を繰り返していく内に、自分に合った勉強法が見えてきます。
人それぞれ個性が違うので、得意不得意や好き嫌いがあるでしょう。
その中で、どんな時間の使い方をして、どう勉強したら良いのかを見極めていくことが大切です。
勉強の中で小さな成功体験を積み重ねていき、その体験から自分の勉強法を創り上げていきましょう。
自分の傾向を把握する
自分の得意不得意や好き嫌いを明確にしていきましょう。
科目だけでなく、科目の中にある単元も見ていきます。
各科目や単元に、得意度合いや好き度合いを1〜5で評価してみてください。
例えば、
「数学4・連立方程式5・一次関数2」
のように一つひとつ確認していきます。
全体が見やすくなるように大きな紙やテキストの目次などに記入すると良いでしょう。
1週間のスケジュールを決める
「自分に合った勉強習慣を知る」で解説した、1週間の中で可能な勉強時間を把握しておきましょう。
- 先ほど5段階評価した科目や単元の中で、高評価だったものに注目しましょう。
4や5がない場合は、3でも大丈夫です。
- そして、高い評価だった科目や単元を分散させて、1週間のスケジュールに組み込んでいきます。
- 続いて、評価が真ん中くらいのもの、最後に評価が低かったものを分散させて組み込んでいきます。
このように分散させることで、得意(好き)なものと苦手(嫌い)なものがバランス良く配置され、勉強にメリハリができるでしょう。
人によって個性が違うので、一概には言えませんが、
1日に勉強する科目を1〜3科目までにするのがオススメです。
自分にあった勉強法を確立する
勉強法についての流れをまとめますと、
- 自分に合った勉強習慣を知る
- 自分の傾向を把握する
- 1週間のスケジュールを決める
- まずは1週間続ける
- 気になることがあったら改善する
- ④と⑤を繰り返す
となります。
そして、大切なポイントです。
- 1日の中で「何ができるようになったのか」を意識すること
勉強時間ではなく「何が解けるようになったのか」に注目して取り組みましょう。
- 長所を伸ばすこと
長所が伸びることによって、苦手なものに挑戦する余裕ができたり、苦手なものの中から興味の湧く部分が見つかったりします。
このように取り組んでいくことで、自分に合った勉強法が確立されていきます。ぜひ、やってみてください。
集中力をつける方法については、こちらで解説しています。
今回、勉強法についてざっくりでしたので、別の記事で成長過程に沿って解説ができればと思います。
「1日どれくらい勉強したら良いのか」という考え方は間違いです。
勉強時間ではなく、
「今日、何をできるようにするのか」が大切なのです。