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子供の成績を上げるために塾を考えている
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どんな塾に入ったら成績が伸びるのか?
このような相談にお答えします。
保護者の方は、子供の将来や人生を想って塾を考えていたり、子供が自立することを願っていたりすると思います。また、塾に入れることで、安心したいという気持ちもあるでしょう。
成績が伸びる生徒の共通点を通して、塾に通う前に大切な3つのことを解説します。
- 子供の気持ちを確認する
- 塾の方針を理解する
- 子供が自立することを考える
をお伝えします。
【塾の選び方】塾に通う前に大切な3つのことを解説【子供の自立】
現在、さまざまな塾が存在しています。そして、塾の説明会に参加したり体験学習を受けたりしていると、通うまでに時間もかかります。
塾の選び方や通う前に大切なことを参考にしていただき、無駄な時間やお金がかからないようになればと思っています。
①子供の気持ちを確認する
まずは、子供の気持ちが大切です。
塾に通い出してから気持ちが入り、成績が伸びることももちろんあります。
講師との信頼関係の構築や塾での取り組み方がマッチすると、楽しく学ぶこともできて成績が伸びていくでしょう。
入塾後の話は、また別の記事でお伝えしたいと思います。
今回は、塾に入る前に子供がどんな気持ちでいるかに焦点を当ててお話しします。
自分(本人)の意志なのか?
万吉教室では、塾に入る前に「保護者様、お子様との三者説明会」と「4回の授業体験」を行なっています。
最初に行う説明会のときに、お子様によく質問をします。
どういう気持ちで万吉教室にきましたか?
ここでもし返答がない場合は、
3択にして選んでもらいます。
- ①自分の意志で来た
- ②連れられて来た
- ③何となく来た
- ①の場合、入塾してからどんどん成績が伸びます。
- ②の場合、基本的に授業体験に進むことはありません。
- ③の場合、説明会中に授業を受けたいと本人から言われることがあります。
そのときは、授業体験に進みます。
このように、本人の意志を確認してから説明会を行なっています。なぜなら、意志によってこの先の結果が大きく変わるからです。
②や③だった気持ちが、後日①に変わる場合もあります。
すると、目の輝きが前と違っていて姿勢も変わっていることが多いです。
意志によって未来が変わる
塾に通わなくても意志さえあれば成績は上がります。しかし「勉強の仕方がわからない」「家でなかなか集中できない」など塾を求めている子供もいるでしょう。
本人の意志を講師がしっかりと受け取り、信頼関係の構築や楽しい勉強をしていくと驚くほどの結果が出ます。
ですが、意志がない状態で塾に入った場合、
勉強ができるようになる以前に、本人の気持ちが変化するまでに時間がかかります。
これは私の考えですが、
他にやりたいことや興味のあることがあれば、塾に通うことよりもそっちにエネルギーを注いだほうが良いと思います。
熱中できるものにエネルギーを注ぐことで、個性が伸びていきますし、将来どうなりたいのかのイメージができたり、学びたい気持ちが湧いたりします。
そして、塾に通いたいという意志が生まれることもあるのです。
楽しく学ぶ姿勢
強い意志がなくても楽しく学ぶ姿勢があれば、成績は伸びます。
説明会のときに楽しく勉強したいという気持ちが感じられたら、とても嬉しくなります。
楽しく学ぶことを求めている場合、自分と真剣に向き合えるようになったり、苦手な科目や嫌いな科目が好きになったりします。
また、勉強そのものが楽しくなることもあるでしょう。
このように「楽しい」という気持ちによって個性が伸び、成績も伸びていくのです。
塾に通う前に子供の気持ちを確認する。
ポイントは、本人がどう思っているかです。
- 「塾に通う意志があるのか」
- 「自分を変えたいという気持ちがあるのか」
- 「成績を上げたい気持ちがあるのか」
- 「楽しく学びたいという気持ちがあるのか」
- 「このままではまずいから何とかしたい」
など、このような気持ちがあるのかどうかを確認しましょう。
「塾に入るのはあまり気が進まないけど、何とかしたい」という意志も大切です。実際に体験することで、強い意志に変わることもあります。
②塾の方針を理解する
塾の方針によって成績だけでなく、子供の個性に影響します。説明会や塾長の話を聞く機会もあると思いますが、その中で本音や本質を理解することは難しいでしょう。
そこで、話を直接聞く際のポイントをお伝えします。
- 不安や恐れを助長していないか
- 授業をする講師の話は聞けるのか
- 子供の将来をどう捉えているのか
不安や恐れを助長していないか
不安にさせて、入塾させようとする塾があります。このようなテクニック論が感じられたら、避けたほうが良いでしょう。
本音で話してくれるような印象を受けるかどうかが重要です。
不安や恐れから塾を選んでいる人がたくさんいます。
しかし、これは本質ではありません。
もし成績が上がったとしても、不安を解消するために勉強したり、働いたりする習慣ができてしまう可能性があるのです。
そうではなく、
- 「興味があるからやってみる」
- 「やりたいから挑戦する」
- 「失敗から学ぶ」
という習慣になることが大切です。
授業をする講師の話は聞けるのか
説明会や懇談の際に話をする人と、子供に授業をする人が違う場合がよくあります。
違うことが悪いのではなく、隠しているように感じたらその塾はやめておきましょう。もし可能であれば、授業をする講師と話をしてみましょう。
塾の方針が素晴らしく良いものであっても、直接教える講師によって、子供に与える影響が大きく変わってしまいます。
授業をする講師が想いを持って子供と向き合っているのかが大切です。
授業をする講師が大学生のアルバイトであっても、想いを持って真剣に教えている人はいます。
しかし、そうでない講師もいるのが現状です。そこを見極めましょう。
子供の将来をどう捉えているのか
「学校の成績が上がること」「志望校に合格すること」「進路先が決まること」がゴールだと思わないようにしましょう。
大切なのは、その後の人生にどんなプラスがあるのかということです。
塾のおかげで志望校に合格したとしても、
- 挨拶ができない
- 言葉遣いが悪い
- 志望校を何となく決めた
など大切な要素が抜けていることがあります。
このような場合、本当の教育とは言えないでしょう。
本質が育つ塾なのかどうかを判断しましょう。
現在、仕事の仕方や生き方に大きな変化が出てきています。
この先、より大切になってくるものは、良い企業に就職することでも我慢して働くことでもなく、自立した人間になるかどうかです。
どんな企業であっても、簡単にクビになる時代になってきています。ですので、自分で生きる力をどう育てていくかが重要なのです。
③子供が自立することを考える
すべての人は、個性を持っています。そして、たくさんの人のおかげで生きることができています。しかし、自分の人生を誰かに生きてもらうことはできません。自分の力で生きなければなりません。
個性を発揮して生きると、自分で自分を幸せにすることができます。
そして、自分が満たされているからこそ、家族やまわりの人のために愛を循環して生きることができるのです。
自立する力が、より重要になる時代に変わっていくでしょう。
自立ができる塾を選択する
塾によって、子供の成績が上がるとともに自立する習慣が身に付くどうかを考えましょう。
自立できる勉強の取り組み方なのか、自立するための教育なのかをしっかり把握して選択しましょう。
子離れすると子供は自立する
成長と共に自分でできることがどんどん増えていきます。子供が一人でできることを周りがやってしまうと、自立の妨げになるでしょう。
塾(学校)と家庭での連携プレーによって、子供の自立する力が育まれていきます。
子離れと子供の自立ができる塾選びを意識しましょう。良い選択ができると、ストレスも減り、家庭環境もより良くなるでしょう。
自分で考える力がポイントになる
自分で考える力を育てることで、自立につながります。
疑問が出たとき、だれかに質問することは大切ですが、自分で考えた上で質問しているかどうかが重要です。
塾や家庭の中で、答えをポンポン出してしまうと自分で考える力は育ちません。
このポイントを意識して子供と接していきましょう。
そして、
塾や習い事を決めるときに、自分で考える力が養える環境かどうかを、しっかり判断しましょう。
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私は学生時代、合計で4つの塾に通いました。
そして、社会人になってから家庭教師や塾で経験を積み、現在は、万吉教室(小・中学生中心の学習塾)を経営しています。
その経験から成績が伸びる生徒の共通点に気づきました。